ふるさと納税のワンストップ特例申請の手続きを進めていると、ふと疑問に思うことがありますよね。特にマイナンバーカードのコピーを用意する際、白黒でいいのか、それともカラーじゃないと受理されないのかという点は、多くの方が迷うポイントかなと思います。
コンビニでコピーするにしても、カラーと白黒では料金も違いますし、できれば安くて手軽な方を選びたいのが本音ですよね。
ネットで調べてみると、裏面の必要性や写真の鮮明さ、サイズに関するルール、さらには通知カードを使っている場合の本人確認書類の組み合わせなど、意外と細かい情報が出てきて混乱してしまうこともあるかもしれません。
郵送した後に不備で書類が返送されてくるのは一番避けたい手間ですし、申請期限ギリギリだと焦ってしまいます。
この記事では、ふるさと納税の書類作成においてマイナンバーカードのコピーを白黒で用意する際の注意点や、失敗しないためのコツを、私の視点から分かりやすくまとめてみました。これを読めば、自信を持って書類をポストに投函できるようになるはずです。
- マイナンバーカードのコピーが白黒で問題なく受理される理由
- 通知カードや住民票を代わりに使用する場合の組み合わせルール
- 期限切れや不鮮明なコピーによる不備を防ぐためのチェックポイント
- コンビニのマルチコピー機やスマホアプリを使った効率的な作成手順
ふるさと納税でマイナンバーカードのコピーは白黒で受理される?

結論から言うと、ふるさと納税の申請においてコピーの色はそれほど重要ではありません。大切なのは「誰の、どの番号か」が行政側でしっかり確認できるかどうかです。ここでは、色や形式に関する具体的なルールについて詳しく見ていきましょう。
マイナンバーカードのコピーは白黒でも大丈夫?
一番気になる「色」の問題ですが、結論から言えばマイナンバーカードのコピーは白黒(モノクロ)で全く問題ありません。
行政機関が本人確認書類の写しを求める際、最も重視するのは「原本と内容が同一であること」と「記載内容がはっきりと読み取れること」の2点です。カラーであればより鮮明に見える気もしますが、実務上、色彩情報が審査の結果を左右することはありません。
実際に多くの自治体では、届いた書類をスキャンしてモノクロの画像データとしてシステムに取り込むことが多いため、わざわざ高い料金を払ってカラーコピーを用意する必要はないんです。
コンビニでのコピー料金を考えても、白黒なら10円、カラーなら50円ほどかかるため、複数の自治体に寄附をする場合は白黒の方が圧倒的に経済的ですよね。
白黒コピーでも受理される理由
- 身元確認に必要な顔写真や氏名は、明暗(コントラスト)があれば白黒で十分判別できるため
- 番号確認に必要な12桁の数字に色彩情報は不要だから
- 自治体の事務処理においても、白黒の方がデータ容量を抑えられ効率的だから
ただし、あまりに低画質で文字が潰れていたり、写真が真っ黒で誰だか分からなかったりする場合は再提出を求められることがあるので、その点は注意しましょう。
ふるさと納税で通知カードの裏面が必要な理由と注意点

マイナンバーカードを持っていない方は、代わりに「通知カード」のコピーを提出します。この時に注意したいのが、通知カードは「裏面」のコピーも必要になるケースがあるということです。通知カードは、現在の住民票に記載されている氏名・住所・生年月日と完全に一致している場合のみ、番号確認書類として有効です。
もし引っ越しなどで住所が変わった際、役所の窓口で通知カードの裏面に新住所を記載してもらったのであれば、その情報を含めて「両面」のコピーが必要になります。
一方で、2020年5月に通知カードは廃止されているため、それ以降に住所変更をした場合は裏面に新住所が記載されません。この場合、通知カードは本人確認書類として使えなくなるため、マイナンバーが記載された住民票を取得する必要があります。
通知カードを使用する場合の基本セット
- 通知カードのコピー(表面・住所変更があれば裏面も)
- 運転免許証やパスポートなどの写真付き身分証明書のコピー
これら2つがセットになって初めて、マイナンバーカード1枚分と同じ効力を持ちます。
ふるさと納税でマイナンバーカードが期限切れだった場合
意外な盲点なのが、カードの有効期限です。コピーを取る前に、一度カード表面の有効期限欄をチェックしてみてください。ふるさと納税でマイナンバーカードが期限切れになっていると、それは公的な本人確認書類としての機能を失っています。期限が切れたカードのコピーを送っても、自治体側では「無効な書類」として処理され、不備の通知が届くことになります。
特に注意したいのは、以下の2種類の期限があることです。
- カード本体の有効期限:発行から10回目(18歳未満は5回目)の誕生日まで
- 電子証明書の有効期限:発行から5回目の誕生日まで
ふるさと納税の紙の申請においては、カード本体の期限が重要です。もし期限が切れていた場合は、速やかに役所で再発行の手続きを行うか、代替案として「マイナンバー入りの住民票」と「運転免許証」などの組み合わせで申請することをおすすめします。なお、正確な再発行手順はお住まいの自治体窓口へご確認ください。
表面と裏面の両方を1枚の用紙にコピーする理由

マイナンバーカードを提出する際は、必ず「表面」と「裏面」の両方のコピーが必要です。「表面だけで顔写真も住所も載っているから十分では?」と思うかもしれませんが、実はそれぞれ役割が違うんです。
| 面 | 主な役割 | 確認内容 |
|---|---|---|
| 表面 | 身元(本人)確認 | 顔写真、氏名、住所、生年月日が一致するか |
| 裏面 | 番号確認 | 12桁の個人番号が正しいか |
法律上、この2つの確認を同時に行う必要があるため、どちらか一方が欠けていると受理されません(出典:総務省「よくわかる!ふるさと納税」)。郵送時の手間を減らすためにも、A4用紙1枚の片面に、表面と裏面を並べてコピーするのが事務処理側にとっても非常に助かる形になります。
臓器提供意思表示欄をマスキングして提出する手順
マイナンバーカードの表面下部には「臓器提供意思表示欄」があります。これについては、プライバシーの観点から「行政に見せたくない」と感じる方もいますよね。結論として、この欄は付箋やマスキングテープで隠してコピーしても問題ありません。ふるさと納税の審査で必要なのは氏名や住所などの基本情報だけだからです。
具体的な手順は以下の通りです。
- カードの臓器提供意思表示欄に、剥がしやすい付箋やテープを貼る。
- その状態でコピーを取る。
- コピーした紙の該当箇所が隠れていることを確認し、原本から付箋を剥がす。
ただし、裏面の「12桁の個人番号(マイナンバー)」を隠してしまうと、番号確認ができず不備になってしまいます。健康保険証のコピーとは異なり、マイナンバーカードの番号部分は隠さずに提出するのがルールなので、そこだけは間違えないようにしましょうね。
【ふるさと納税】マイナンバーカードのコピーを白黒で撮るコツ

「ただコピーを取るだけ」と思いがちですが、白黒コピーならではの失敗もあります。ここでは、自治体から不備の連絡が来ないような、綺麗なコピーを作成するためのテクニックを紹介します。
マイナンバーカードのコピーサイズと詳細
コピーのサイズについても、厳格な決まりはありませんが、実寸大(100%)でA4用紙に印刷するのが最も一般的で安全な方法です。カードを等倍でコピーし、そのまま切り取らずに余白のある状態で提出台紙に貼り付けるのが理想的です。
たまに、小さなカードサイズに切り取って提出される方がいますが、封筒の中で紛失しやすかったり、自治体の方が管理番号を書き込むスペースがなくなったりするため、あまりおすすめしません。
また、拡大しすぎて画像が荒れてしまい、文字が読めなくなるのもNGです。標準的な設定で、余白を残したまま提出しましょう。
貼り付け時の注意点
糊で貼るだけだと、郵送途中に剥がれてしまうことが稀にあります。四隅をセロハンテープで軽く補強しておくと、剥落のリスクが減り、自治体の担当者さんも安心して作業ができますよ。
白黒コピーを取った時に、「地紋(背景の模様)」が濃く出てしまい、文字や数字が読みにくくなることがよくあります。特に、マイナンバーカードの背景は薄いピンクや青の複雑な模様が入っているため、コピー機がそれを「色」として認識してしまい、全体的にグレーっぽくなってしまうんです。
不鮮明さを解消する設定
- 濃度設定を下げる
少し「薄め」に設定すると、背景の模様が消えて文字が浮き出ることがあります。 - 文字モードを選択
「写真モード」だと階調を表現しようとして背景が濃くなるため、「文字モード」にしてコントラストをはっきりさせましょう。 - ガラス面を拭く
意外と盲点なのがコピー機の汚れです。小さなゴミが数字の「6」と「8」の見間違いなどを引き起こす原因になります。
コンビニのマルチコピー機で白黒印刷する操作方法

自宅にプリンターがない場合に心強いのがコンビニです。セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなどのマルチコピー機には、「免許証/IDカードコピー」という専用メニューが備わっています。これを使えば、白黒10円という安さで、完璧なレイアウトのコピーが作れます。
コンビニでの操作ステップ(一例)
- メニューから「コピー」→「いろいろなコピー」または「カードコピー」を選択。
- 原稿台に表面をセットして読み取る。
- 同じ場所に裏面をセットして読み取る。
- 出力設定で「白黒」を選び、A4サイズを確認してスタート!
この機能の素晴らしいところは、表面と裏面を自動的に1枚の紙に上下で並べてくれる点です。自分で位置を調整する手間がないので、失敗がほとんどありません。
スキャンアプリを活用してPDFデータを作成する手順

「コンビニの原稿台にカードを置き忘れそうで怖い」という方におすすめなのが、スマートフォンのスキャンアプリを活用する方法です。Adobe ScanやMicrosoft Lensなどのアプリを使えば、カメラをかざすだけでカードの形を自動認識し、影や歪みを取り除いた綺麗なデータを作成してくれます。
作成したデータをコンビニのネットワークプリント(netprint等)へ飛ばして印刷すれば、物理的なカードをお店に持っていく必要すらありません。セキュリティ面でも安心ですし、一度データを作っておけば、他の自治体への申請時にも使い回せるので効率的ですね。
| 方法 | 手軽さ | 安全性 | コスト |
|---|---|---|---|
| コンビニ直接コピー | ★★★ | ★★☆ | 10円 |
| スマホスキャン+印刷 | ★★☆ | ★★★ | 10円〜20円 |
| 自宅インクジェット | ★★★ | ★★★ | インク代 |
【ふるさと納税】マイナンバーカードのコピーは白黒で問題なし
最後にまとめると、ふるさと納税のマイナンバーカードのコピーは白黒で全く問題ありません。カラーにする必要がないことを知っているだけで、準備のハードルがぐっと下がりますよね。
大切なのは「情報の正確さ」です。期限が切れていないか、両面揃っているか、そして何より文字がはっきり読める状態かどうかを、封筒に入れる前に今一度確認してみてください。
また、最近ではスマホとマイナンバーカードがあれば、コピーも郵送も一切不要な「オンラインワンストップ申請」に対応している自治体も増えています。
もし手間を究極まで減らしたい場合は、寄附した自治体がオンライン申請に対応しているか、各ポータルサイトのマイページなどを確認してみるのも良いかもしれません。
この記事が、あなたのふるさと納税ライフを少しでも楽にするお手伝いになれば嬉しいです。最終的な判断や詳細なルールについては、必ず寄附先の自治体公式サイトや総務省の案内をご確認くださいね。

